トランプ関税先送りでメジャー通貨ペアはトレンド続伸するのか否か?

おはようございます。

2025年2月4日の相場見通し記事です。

目次

本日の注目ポイント

「カナダとメキシコに25%、中国に10%の関税を課す」と言うトランプ関税は30日と限定的ですが先送りになりました。

昨日までの「このまま関税が課せられるとアメリカはそして世界経済はどうなるのか!?」と言った不安感から一転し、現在は「なーんだあれは脅しだったのか」と言う安堵感が市場に漂っています。とは言え現時点では”たったの30日”先送りになっただけであり、今後も関税に絡むニュースはチェックしておいた方が良さそうです。

ともあれ、昨日は寄り付きから大きな窓を開けてスタートしていたメジャー通貨ペアや米株指数(ダウ、S&P500、ナスダック)はきっちりと窓埋めを完了しましたので、今日ここからの注目ポイントとしては「トレンド続伸となるかどうか?」になります。

2025年2月4日のEURUSD日足チャート
EURUSD日足チャート

例えばEURUSDはここ数か月は下降トレンドです。昨日の窓開けから窓埋めで上昇はしましたが、あの程度の上昇で日足のトレンドが転換した事にはなりません。とは言え最近では珍しいくらいの窓を開けそしてそれを埋めた。セオリーで考えれば下降トレンド再開となる訳ですが・・・果たして本当にそうなるのかな?(なりそうな動きをするのかな?)と言うのが現時点での市場参加者が最も注目しているポイントになります。

本日の重要経済指標・イベント

今日は外国為替市場にインパクトを与えそうな経済指標はありませんが。24時アメリカの12月雇用動態調査(JOLTS)求人件数及び12月製造業新規受注は指数や関連セクターの個別銘柄に影響を与えるかもしれません。

雇用動態調査(JOLTS)求人件数が影響を与えるセクターは?

1.消費者裁量セクター(Consumer Discretionary)

対象銘柄の一例:Amazon (AMZN), Tesla (TSLA), Home Depot (HD)
理由:求人件数が多いと労働市場がタイトで賃金上昇圧力が強まり消費者の購買力が上がる可能性がある。逆に求人件数が減ると消費者の支出が減少し景気に敏感な企業に悪影響を及ぼす。

2.金融セクター(Financials)

対象銘柄の一例:JPMorgan Chase (JPM), Goldman Sachs (GS), Bank of America (BAC)
理由:JOLTSの結果が強い場合労働市場の堅調さが示されFRBの利上げ継続の可能性が高まる。これにより銀行の純金利収益(NII)が増加し金融株にプラスとなる。逆に求人が急減すると景気後退懸念から金融株が売られる可能性が出てくる。

3.不動産セクター(Real Estate)

対象銘柄の一例:Prologis (PLD), Simon Property Group (SPG)
理由:労働市場が堅調なら住宅需要が維持され商業用不動産の需要も増加する。ただしFRBの引き締めが加速すると金利上昇により不動産ローンの負担が増え不動産セクターにネガティブな影響を与える。

4.資本財(Industrials)

対象銘柄の一例:Boeing (BA), Caterpillar (CAT), Honeywell (HON)
理由:雇用が強ければ製造業の成長が続き設備投資やインフラ支出が増える可能性がある。逆に求人が急減すると景気後退のシグナルとして捉えられ資本財セクターは弱含みになる。

5.ハイテクセクター(Technology)

対象銘柄の一例:Microsoft (MSFT), Apple (AAPL), Nvidia (NVDA)
理由:JOLTSが強いと労働市場の逼迫が示され賃金上昇や労働コストの増加が懸念される。これは利益率に影響を与えやすい。一方で求人が急減すると景気後退懸念が高まり成長株のバリュエーションが圧縮されるリスクが増す。

6.生活必需品セクター(Consumer Staples)

対象銘柄の一例:Procter & Gamble (PG), Coca-Cola (KO), Walmart (WMT)
理由:一般的にJOLTSの影響は限定的で求人が減少しても生活必需品は影響を受けにくい。しかし消費者の購買力が落ちると小売業者の売上に影響する可能性が出てくる。

製造業新規受注が影響を与えるセクターは?

1.資本財セクター(Industrials)

対象銘柄の一例:Boeing (BA), Caterpillar (CAT), General Electric (GE), Honeywell (HON)
理由:製造業の新規受注が増えると工場設備や重機、航空機や建設機械などの需要が拡大し資本財企業の売上増加につながる。逆に受注が減ると設備投資の縮小が懸念され資本財セクターに悪影響を与える。

2.素材セクター(Materials)

対象銘柄の一例:Freeport-McMoRan (FCX), Dow Inc. (DOW), Newmont Corporation (NEM)
理由:製造業の受注が増えれば原材料(鉄鋼、銅、アルミ、化学品など)の需要が高まり素材セクターの企業にプラス影響となる。特に建設関連の素材や工業用金属の価格も上昇しやすい。

3.テクノロジーセクター(Technology)

対象銘柄の一例:Intel (INTC), Nvidia (NVDA), Texas Instruments (TXN), Applied Materials (AMAT)
理由:製造業の新規受注が増えると自動化機器や半導体、産業用ロボットなどの需要が高まり半導体メーカーや工業向けテクノロジー企業にプラス影響となる。逆に受注が減ると設備投資縮小により影響を受ける。

4.エネルギーセクター(Energy)

対象銘柄の一例:ExxonMobil (XOM), Chevron (CVX), Schlumberger (SLB)
理由:製造業の新規受注が増えればエネルギー消費が拡大し、石油・天然ガスの需要が増加する可能性がある。特に製造業向けの工業エネルギー需要(発電・輸送用燃料)が影響を受けやすい。

5.物流・運輸セクター(Transportation)

対象銘柄の一例:FedEx (FDX), Union Pacific (UNP), CSX Corporation (CSX)
理由:製造業の新規受注が増えると製品の輸送量が増加し物流・鉄道・航空貨物業界にプラス影響となる。特にサプライチェーンの需要が増えることで貨物運送企業の収益が向上しやすい。

6.小売・消費者裁量(Consumer Discretionary)

対象銘柄の一例:Ford (F), General Motors (GM), Whirlpool (WHR), Home Depot (HD)
理由:製造業の新規受注が増えれば家電、自動車、住宅設備などの耐久消費財の生産量が増加する。特に消費者向け製品の生産が活発になると自動車メーカーや家電メーカーが恩恵を受ける。

まとめ

書き出してみると影響がありそうなセクターが結構出てきましたが、今週は金曜日にアメリカの雇用統計を控えていますしそれまでにも重要経済指標が複数あるので、今日の指標の影響についてはそこまで大げさに考える必要はないと思います。

ピックアップ銘柄のテクニカル分析

日足ベースで伸びしろがありそうなのはGBPAUDとGBPNZDです。

2025年2月4日のGBPNZD日足チャート
GBPNZD日足チャート

高値切り下げからのあく抜け。そしてそのあく抜けは週足ミドルでしっかりと下支えされている。日足ミドル上抜け後もなかなかの勢いがある。

と言う事で個人的に筆頭買い場探し銘柄はGBPAUDとGBPNZDです。

後はEURUSD、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSDが下降トレンド続伸と見えれば日足以下の時間軸でも積極的に戻り売りポイントを捕まえにいきたいところ。

まとめ

今日もメジャーストレートの通貨ペアで綺麗に正の相関と負の相関が出ていますので、前述の個人的な推し銘柄であるGBPAUDとGBPNZD以外ではクロス通貨ペアを積極的に触りにいくよりもメジャー通貨ペアでトレードした方が勝算はありそうです。

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