移動平均線間の幅をヒストグラム表示するMT4インジケーター:kantan_MADIFF
kantan_MADIFFインジケーターの概要
任意期間の移動平均線の”幅”をヒストグラム表示したら、案外視覚効果が高くて色々わかりやすいんじゃないか?と言う疑問から作ってみたシンプルなインジケーターです。
純粋に任意期間の2本のMAの幅(値幅)をヒストグラム表示する@kantan_2MADIFFと、3本のMAの幅(値幅)をヒストグラム表示する@kantan_3MADIFFの2種類があります。
2本の任意期間のMAの幅を表示するkantan_2MADIFFの使い方

チャートに適用するとこんな感じに表示されます。デフォルトでは20SMAと50SMAになっています。※上図では比較用としてメインチャート上にも同じ設定で2本のMAを表示させています。

パラメーター画面はこのようになっていて、短期MAと長期MAについて個々に設定が可能です。
MA1とMA2のMethodの設定数値は下記に対応しています。
- 0 = SMA (Simple Moving Average)
- 1 = EMA (Exponential Moving Average)
- 2 = SMMA (Smoothed Moving Average)
- 3 = LWMA (Linear Weighted Moving Average)
MA1とMA2のPriceの設定数値は下記に対応しています。
- 0 = Close
- 1 = Open
- 2 = High
- 3 = Low
- 4 = (High + Low) / 2
- 5 = (High + Low + Close) / 3
- 6 = (High + Low + Close + Close) / 4 (Weighted Close)
DiffColorの項目はヒストグラムの色を変更する項目です。
適切な(或いは好みの)短期MAと長期MAを設定する事でそれらのMAを軸としたトレンド転換ポイントやヒストグラムによる視覚効果の高いトレンドの勢い把握に重宝するかもしれません。
ヒストグラムが大きいほどに長期に設定したMAのレベルで大きなトレンドが発生していると判断できますし、逆にヒストグラムが小さくなっている状態ではトレンドの終わりや転換を示唆する事になります。また地合いによってはダイバージェンスやコンバージェンスの観測も可能です。
3本の任意期間のMAの幅を表示するkantan_3MADIFFの使い方
上記のkantan_2MADIFFから単純にもう一本のMAを追加したバージョンがこちらのkantan_3MADIFFになります。

ただし2MAのそれとは若干ロジックが異なり、短期MAを①、中期MAを②、長期MAを③として①-②の値幅のヒストグラム表示、②-③の値幅のヒストグラム表示、①-③の値幅のヒストグラム表示をそれぞれ計算した上で重ね合わせています。
デフォルト設定では短期MAを20SMA、中期MAを50SMA、長期MAを100SMAに設定しています。
上図はデフォルト設定でのkantan_3MADIFFを表示したところ。比較用にメインチャートには同期間の3本のMAを表示させています。

kantan_2MADIFF制作後にこちらを作ったので、こちらの方がパラメーター設定画面の項目が日本語で親切設計になっています(笑)
基本的な設定項目はkantan_2MADIFFと変更はありません。
こちら3本表示の方がトレンドの強弱がより分かりやすくなっていますね。長期MAに設定した移動平均線でのトレンドが強いほど、短期と中期のトレンドヒストグラムが長期のトレンドヒストグラムに飲み込まれています。デフォルトでは長期MAのヒストグラムを緑色で表示させていますが、長期MAレベルでトレンドが出れば出るほどに短期と中期のヒストグラムは隠れてしまうと言う事です。
またトレンド転換点(あくまでも転換の可能性があるポイント)に価格が差し掛かると、長期MAのヒストグラムはそれだけ値幅が縮まる事になるので、必然的に短期と中期のヒストグラムが顔を出し始めると言う特徴も認められます。

更に市場が停滞している時及びその停滞が長引けば長引く程、上図の様に長期MAが縮まるイコールヒストグラムが小さくなり、その上下に短期と長期のヒストグラムが顔を覗かせると言う特徴も認められました。
- トレンドの方向性とその強さを把握
- トレンド転換点(の可能性が高い)ポイントが近づいてきた事の把握
- スクイーズの把握
こういった事に使えるインジケーターになっています。
まとめ
シンプルに任意期間の2本のMAの値幅を観測したいだけであればkantan_2MADIFFを。トレンドの把握や転換点の把握と言った点を重視した使い方であればkantan_3MADIFFをチョイスしてください。
いずれにせよ肝となるのは2本ないし3本のMAの期間と種類設定ですので、ご自身が「使い勝手が良い」と感じる数値か或いは日頃から使っている移動平均線に準拠するのが効率的かと思います。
kantan_2MADIFFとkantan_3MADIFFのダウンロード
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