こんばんはー。
ブレイクアウトトレード手法 BOSSを使った4時間足トレードの記録です。
今日は他の時間軸と手法で決済ベースで書くネタがないのと、この4時間足トレードの記事が次いつになるかわからないので、単品ですが昨日決済になったAUDCADの買いトレードについて解説していきます。
昨日もそして今日もまぁ言える事ですがトランプ大統領就任以降FX市場は若干動意不足な雰囲気が漂っています。通貨ペアによっては方向感すら失われているなと感じる物もちらほらありますが、そんな中でもしっかりとした根拠でがっちり利益を取りに行ったのが今回のトレードです。
トレードの概要
通貨ペア:AUDCAD
時間軸:4時間足
手法:ブレイクアウトトレード手法 BOSS
取引方向:買い
エントリー価格:0.89900
エグジット価格:0.90323(リスクリワード1対1水準)
損益:+227万1千円
チャート分析とエントリー根拠

※チャート画像で黄色の水平線は私が買いのブレイクアウトを仕掛けたエントリー位置です。

昨日の午前中の時点でクロスカナダの通貨ペアは軒並み(じわじわですが)上昇中でした。ですのでこの時点でクロスカナダの通貨ペアには上昇余地がありそうだと考え、では実際にどの通貨ペアで買いのブレイクアウトを仕掛けるのか?を検討していくことになります。
まずEURCADのチャートを見てみると真上に週足ミドルが覆いかぶさっていたのでこれはパス。次いでGBPCADのチャートを見ればこれも真上に日足ミドルと週足ミドルが覆いかぶさっているのでパス。
一方でAUDCADとNZDCADは両者共に日足ミドルを上抜けしたばかりの状態で、幾分かの距離を置いた上方に週足ミドルがありました。これはつまり今後クロスカナダペアの上昇傾向が続くと仮定した場合、利益を取れそうなのは真上に大きな抵抗のあるEURCADやGBPCADではなく、AUDCADやNZDCADだろうと推測ができます。
続いて一応クロス通貨ペアですから親のチャートもチェックしておきます。まずAUDUSDとNZDUSDの4時間足チャートを見てみると両者共に上昇傾向にはあるが真上に日足ミドルがある状態。一方でUSDCADの4時間足チャートでは日足ミドルから反発上昇中。
今一度AUDUSDとNZDUSDのチャートを見てもしっかりと安値は切り上げてきている。おまけにEURUSDとGBPUSDも日足ミドルが真上にあるものの上昇傾向にある。
これらを総合的に判断すると親はいずれも上昇傾向にあり、子(AUDCADとNZDCAD)にも上昇余地は十分にある、と考えられます。AUDもNZDもCADも強い訳ですから勝ち目は十分にあるとも言えますので、後はAUDCADで買いを建てるのかそれともNZDCADで買いを建てるのかと言う枝葉末節の部分になってきます。
実際この時AUDCADとNZDCADは強い正の相関がある(同じ方向に動いている)のがはっきりとわかっているので、どちらで建てるのかは完全に好みです。どちらでもいい訳ですね。一応この時AUDNZDの値動きも確認しておくのがベターです。上昇していればAUDの方が強いと判断できますしその逆もまた然り。AUDCADかNZDCADどちらで買いを仕掛けるのか?AUDとNZDで強い方で仕掛けた方が勝つ可能性を更に高める事ができるからです。事実この時は本当に若干ながらもAUDNZDは上昇していたのもあってAUDCADをチョイスした一面もあります。
画像の様に一応トレンドラインを意識されている価格水準をベースに引いてみましたが、高値切り下げトレンドラインからはあく抜けしていますし、直近の地合いは安値切り上げトレンドラインが効いている形で上昇しています。ですので相関の面でも問題はなく個別チャートのテクニカル的な部分でも問題はない=やっぱり上がる可能性は高そうだと判断できますので、ここでいよいよ発注となります。
今回私はAUDCADでエントリーしましたがNZDCADでエントリーしていたとしてもほぼ同じタイミングで利食い決済となっていました。
エグジットはエントリー時に決めていたリスクリワード1対1の水準です。
ちょうどこの時トランプ大統領(まだ就任前)が、「メキシコとカナダからの輸入品に最大25%の関税を2月1日までに賦課することを計画していると述べた。」と言うニュースが出たタイミングだったので、ブレイクアウト水準で注文が約定してからリスクリワード1対1水準到達までたったの4分でした(笑)
トランプ大統領の発言でUSDCADとクロスカナダが上昇した理由
「トランプ米大統領は20日、メキシコとカナダからの輸入品に最大25%の関税を2月1日までに賦課することを計画していると述べた。」
このニュースでUSDCADやクロスカナダペアが上がるのはある意味必然的とも言えますが、その理由を米ドル対カナダドルの視点で説明します。
1.リスク回避のドル買い
関税の引き上げは貿易摩擦を悪化させてカナダの経済成長に悪影響を与える可能性が出てきます。この手のニュースが流れると市場はリスク回避の動きに転じるので安全資産である米ドルが買われやすくなります。特に米国の関税措置が貿易相手国であるカナダに直接的な影響を与えるので、リスクオフのドル買いが強まったと言えます。
2.カナダ経済への悪影響懸念
カナダ経済は米国との貿易に大きく依存していて特にエネルギー資源の輸出が重要です。関税が引き上げられることで、カナダの輸出競争力が低下し経済成長が鈍化する懸念が広がった結果、カナダドルが大量に売られたとも考えられます。
3.コモディティ価格の下落
カナダドルはコモディティ通貨で特に原油価格と強い相関があります。関税による経済活動の鈍化が懸念され、原油価格が下落するとやっぱりカナダドルの売り圧力が強まります。※原油価格は22日現在でもゆるゆると下落中です。
4.政策の不透明性と投機筋の動き
トランプ政権の貿易政策はしばしば市場参加者の予想予測を超えた動きがあるので不透明性が高くなります。こうした状況下では大口の投機筋が米ドル買いやカナダドル売りのポジションを大量に積み上げる傾向があるので、これによってUSDCADが上昇した可能性もあります。
5.米ドルの相対的な強さ
この関税措置はカナダ経済にとっては明らかにネガティブですが、アメリカ経済にはポジティブ或いは比較的影響が少ないと市場が判断した、とも言えます。ですので米ドルがカナダドルに対して強くなる、つまりUSDCADの上昇につながったと言う風にも考える事ができます。
トランプ大統領の発言でUSDCADとクロスカナダが上昇した理由のまとめ
上記のいずれかひとつが理由!と言う事ではなく、これらの事情や理由が複合的に作用した結果としてUSDCADが上昇したと考えるのが良さそうです。単純な話、米ドルの方がカナダドルよりも強ければUSDCADは上昇する訳ですから、思いっきり平たく言えば「トランプ大統領の発言で米ドルの方が強くなったから。」と言うのがUSDCADが上昇した理由になります。
クロスカナダに至ってはカナダドルが思いっきり弱くなっちゃったから反対側の通貨が強くなる=上昇するよね、となる訳です。
そしてこれらの考え方は今回だけに限った話ではありませんので、覚えておくと今後要人発言の際などに参考になる事請け合いです(‘ω’)
今後のクロスカナダペアの値動きについて
1月22日時点でEURCADは週足ミドルを上抜けしてきています。GBPCADは出遅れていますが、AUDCADとNZDCADも上昇継続中です。このまま日足レベルや週足レベルでの上昇トレンドとなる可能性は前述のトランプ大統領の発言内容からも十分に考えらえる事なので、引き続きブレイクアウトトレード手法 BOSSを使って買いチャンスを狙っていきたいと考えています。
注意点としては現時点でUSDCADは若干揉み合いの様相となっているので、クロスカナダペアで仕掛けるのであればUSDCADの値動きと方向性に十分な注意が必要です。
まとめ
トランプ大統領の「カナダへの25%の関税」発言に背中を押された感はありますが、チャート的にもエントリー根拠や方向性の判断に無駄も迷いもなく良いトレードができました。
私は短期売買ではエグジットを一切粘らないのでリスクリワード1対1決め打ちなのも決済までの話が早くて良かったです。
今回はファンダメンタルズの解説も入ったのでやたら長い記事になってしまいましたが、今後のトレードの参考にして頂ければ幸いです(‘ω’)ノ
ブレイクアウトトレード手法 BOSSを使った2025年の4時間足トレード累計損益:+229万5千円
コメント